
NEXCO(ネクスコ)東日本の高速道路は、北海道や東北地方など雪がたくさん降る地域にも通っています。どのような安全対策がとられているのか、教えてもらいました。
※NEXCO東日本は、東日本高速道路株式会社の愛称。
- 高速道路の仕事
- 交通に関する仕事
- 安全対策に関する仕事
迅速な情報収集と判断で、除雪や路面凍結を防止。
対策技術も未来に向けて進化しているよ!
高速道路に雪が降り積もると、車のスリップ事故などによる大規模な車の立ち往生の危険性が高くなります。そこで、高速道路に雪が降る前から、さまざまな対策を行っています。

NEXCO東日本の地域には、雪が4m以上積もることがある!
安全対策と除雪の技術が欠かせないのじゃ!

大雪の予想が出たら…
路面状況の把握や気象情報の分析をし、判断する

❶ 情報収集
道路を巡回して、実際の気象や路面状況を把握。降雪予測や道路監視モニターの映像などで情報を収集。

❷ 判断・指示
集めた情報から、雪氷作業の判断や指示をする。天候や路面状況は刻々と変化するので、それに適した判断が必要だ。

❸ 除雪開始
雪が降り始めたら、除雪トラックが出動。早朝・深夜を問わず、長時間作業することもある。
現在
作業車出動!
除雪と凍結防止ではたらく車たち
除雪トラック

トラックの前に「プラウ」(板状の除雪器具)を付けて雪をかきながら走り、積もった雪が踏み固められる前に、道路の端に寄せる。2~3台で出動し、チームプレーで作業する。
ロータリ除雪車

道路の端にたまった雪を、回転装置(オーガ)の力で切りくずして吸いこみ、数メートル先の道路外の安全なところまで飛ばす。
凍結防止剤散布車

道路が凍るのを防止するために、凍結防止剤をまく。
新しい技術
2023年から運用開始

「みちびき(準天頂衛星システム)」から除雪する車の正確な位置を知らせることで、正確に除雪ができる。除雪作業は担い手不足が課題だが、この新技術を活用することで、課題解決の糸口になることが期待される。
未来図
自動化が進む
雪氷対策が目指す未来を見てみよう
ここまで紹介した技術や作業は、AI(エーアイ)などを駆使して自動化することを目指しています。

▲除雪車など、除雪に関する車が自動運転になる

▲AIが除雪作業のレベルを判断できるようになる
▼NEXCO東日本の公式動画チャンネル【ドラぷら】のコンテンツ「Future Image(フューチャー イメージ) 203X ベスト・ウェイ この道を守るために」に、雪氷対策の未来図が描かれているよ!
今までもこれからも、安全確保に取り組みます
NEXCO東日本 管理事業本部
保全部 保全課 藤田 敦さん
NEXCO東日本は、冬季も高速道路の安心・安全を守るため、除雪や凍結防止剤の散布による路面の安全確保に全力で取り組んでいます。また、新しい技術の開発も並行して行っています。
そのほかに、お客さまに向けて冬季の交通情報や冬のお出かけ時の注意点なども発信しています。
冬の高速道路の安全を守るため、全力で頑張っています!
