ロボットはどうして安全に荷物を届けてくれるの?

おしごと年鑑 社会の土台を支えるお仕事 2026年度
一般財団法人日本品質保証機構

人手不足を補い、暮らしを便利にするロボットが身近になっています。荷物を家まで自動で届けてくれるロボットは安全なのか、日本品質保証機構に聞きました。

  • 安全を確認する仕事
  • いろいろな検査をする仕事
  • 安心と信頼を提供する仕事

設計・開発・使い方を確認して、安全に荷物を届けられるロボットであることを保証しています。

日本では、少子化や超高齢化などにより、働ける人が減っています。車を運転できず、買い物に行くことが難しかったり、宅配便などの荷物を運ぶ人が不足したりといった課題を解決するために開発されたのが、荷物を家まで配送するサービスロボットです。写真のロボットは、利用者がお店に注文した品物を積み、指定された場所まで自動で届けます。
今後は、人の役に立つサービスロボットが活躍する場面が増えていきそうです。こうしたロボットの安全性を保証するために、日本品質保証機構は「ロボットをつくるときに守るべき基準」にそってチェックしています。

荷物を家まで届けるサービスロボット

(写真提供:LOMBY[ロンビー]株式会社)

ぶつからないように注意ポン!

交通ルールもきちんと理解しているのね!

ガラポン・ミナ

どうやって「安全・安心」を確認するの?

日本品質保証機構は、製造者でも、使用者でもない、第三者という客観的な立場で、製品の安全性や品質を確認しています。製品の設計、開発、使用など、作る前、作る時、使われる時それぞれの場面でかかわります。どのような仕事をしているのか、詳しく見てみましょう。

1

メーカーの開発・試験のサポート

メーカーの開発・試験のサポート

安全な製品を作るため、製造者が「こんな製品にしたい」とアイデアを出す時からサポートします。作りたい製品にはどんな危険性が考えられるか、危険を避けるためにどのような設計が必要か、また、安全性を確認する試験にはどのようなものがあるのかなどについて、アドバイスします。

2

製品の審査・認証

製品の審査・認証

製品ができあがったら、実際に使う人がけがをしないようになっているか、基準にそって安全性を確認する審査をします。審査には、①設計文書の審査、②工場審査、③認証書発行という工程があります。

※最初に紹介した写真の自動配送ロボットに限り、安全基準適合審査の合格証は、一般社団法人ロボットデリバリー協会が発行しています。日本品質保証機構は、その審査の一部を担っています。

3

運用者の安全運用のサポート

運用者の安全運用のサポート

製品を使うときに、そのサービスや、使う場所に特有の危険がないか、安全に使うための対策や注意点を伝えられているか、事故を予防するため、どのような仕組みづくりをしたらよいかなどをアドバイスしたり、確認したりします。

知らないところにも、「安心・安全」を守るしくみがあるんだね!

ミナト

〝製品の安全や品質を証明するマークを探してみよう!

日本品質保証機構など、国に登録された認証機関によって、JIS(ジス)規格をもとに安全性や品質を検査し、認められた製品には「JISマーク」を表示することができます。JIS規格とは、日本で作られる製品やサービスの安全性や品質を同じレベルにそろえるための決まりです。だれが使っても安心でき、学校やお店、家庭でも役立つルールです。学校のいすや机、ノート、家で使う電気製品など、皆さんの身近にもマークがあるか見てみましょう。

学校のいすや机、ノート

人とロボットが共に暮らす社会で「安全・安心」を守る大切な仕事です。

答えてくれた人

一般財団法人 日本品質保証機構
齋藤美佳さん(左)、松林直人さん(右)

掃除、配膳、案内ロボットなど、私たちの身の回りではすでにさまざまなロボットが、人の暮らしを支え始めています。生活の中でロボットが安全に働けるようにするには、ロボットを作る人と、使う人が、手を取り合っていくことがとても大切です。
日本品質保証機構は、安全なロボットが作られるよう、さまざまな試験のお手伝いや審査をしたり、安全に使われるためのサポートを行ったりしています。人とロボットがともに暮らせる社会の実現に向け、「安全・安心」を提供しています。

答えてくれた人