
わたしたちが暮らす街の中には、たくさんのコンクリート製品が使われています。コンクリート製品の「プレキャスト」とは何か、日本ヒュームに聞きました。
- インフラ整備に関わる仕事
- コンクリートを扱う仕事
- 災害対策の仕事
コンクリートの大きなブロックを工場で作っておいて、現地で組み立てる工事の方法のことだよ。
実は、道路や水路、高速道路など、わたしたちの身のまわりのインフラの多くは、コンクリートの大きなブロックを組み立てて作られています。こうしたブロックは、工事現場で一から作るのではなく、工場であらかじめ作ってから現場へ運び、組み立てます。この方法を「プレキャスト(プレキャストコンクリート)」といいます。プレキャスト製品は、道路や水路、高速道路など、街のさまざまな場所で活躍しています。


1
壁高欄(かべこうらん)
高速道路などの端にある防護壁
2
ボックスカルバート
ボックス形の部材をつなげて雨水管などに使用する
3
PC(ピーシー)ウェル基礎
橋を支えるための土台
4
プレキャスト遊水池
大雨の際に一時的に雨水を貯めておく施設
大きなコンクリートのブロックで街を作るんだね!

プレキャストって、実際はこういうもの!
プレキャストにはさまざまな製品があります。どの現場でどんな用途で使うのかもさまざまなため、いろんな形状やサイズなどに対応した製品がつくられます。

プレキャスト壁高欄。
製品を運び込む前に並べられたところ

高速道路を支える柱の基礎部に設置した
円筒形のプレキャスト

放流渠(ほうりゅうきょ)(排水路)として設置したプレキャストボックスカルバート

水門のゲートを支持する柱を工場で分割してつくり、工事現場で一体化したプレキャスト
プレキャストで、どうして工事の常識が変わる?
昔ながらの工事では、現場で鉄筋を組み、型枠を作り、コンクリートを流して固まるのを待つ必要がありました。しかしプレキャストでは、コンクリートの部材をあらかじめ工場で作っておくことができます。そのため、「工事が早く終わる」「現場の作業が少なくなる」「安全で品質の安定した工事ができる」というメリットがあります。最近では、人手不足を助けるために、ロボットでプレキャスト製品を作る技術も進んでいます。

品質が安定する!

現場での負担が少ない!

工期が短くてすむ!
道路や橋の〝落ちないようにする壁〞ができるまで
壁高欄の製造工程を探る!
プレキャスト壁高欄の製造工場に潜入。工程のひみつは棒バイブレーターによる〝振動〞!

鉄筋が組まれた型枠にコンクリートを投入していく

投入したコンクリートに棒バイブレーターで振動をかける

振動によって、コンクリートが型枠のすみずみまで行き渡り、隙間がなくなって強いコンクリートになる!
車や人を守る〝壁〞をどのように取り付けるのか
壁高欄の組み立てを追う!
壁高欄の部材を現場に運んで組み立てが行われる。みんなの連携が大切!

クレーンで部材をつるして所定の位置に設置する

部材は隙間ができないように正しく調整する

高速道路の端にきれいに壁が作られて完成!

ロボットアームでコンクリートを自動打設!
「NH-ROBOCON(エヌエイチ ロボコン)」
型枠をセットしたら、ロボットアームがコンクリートを投入してくれる。コンクリートの補充も自動。バイブレーターも自動挿入して加振。人はスタートボタンを押すだけ!

ロボットの発達ってすごいね!


これで人手不足の問題も解消じゃ!
プレキャストは、街の安全を守る〝隠れたヒーロー〞!
日本ヒューム株式会社
技術本部 佐藤琢巳さん
当社は、「ヒューム管」というコンクリートでできた管を、日本でいちばん最初につくった会社です。今年で101 年になります。国内の下水道管などに使うヒューム管の約2割が私たちの製品です。ここで紹介している「プレキャスト」も私たちの技術がつまった製品です。作り方で紹介している「壁高欄」は、高速道路などで車が外に飛び出さないように守り、正しい方向へ導く大切な役目があります。ふだんはあまり目立ちませんが、みんなの安全を守る “隠れたヒーロー” なんです。
私たちは地下の〝隠れたヒーロー〞を作っています。
