みどりの街づくりが進化しているって本当?

おしごと年鑑 未来を生み出す科学技術のお仕事 2026年度
鹿島建設株式会社

ビルや橋など大きな建造物をつくるだけでなく、緑化や環境の保全・再生に取り組んでいる建設会社があります。鹿島建設に緑の街づくりについて聞いてみました。

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  • 街づくりの仕事
  • 緑を守る仕事

デジタル技術と伝統的な知恵を組み合わせた設計や施工で、地球環境を守り、豊かな自然を次世代につないでいるよ。

建設会社はマンションや病院、学校、橋や道路など、さまざまな工事を行っています。鹿島建設はそれだけでなく、緑地環境を創造するグループ会社と協力し、120年前から山林を持ち育ててきました。長年整備に取り組んできた山林は、今では日本全国5500ヘクタール以上に広がり、そのノウハウをもとに緑を活かした街づくりや豊かな自然環境を守る活動も行っています。どんなことをしているのか、GREEN KAJIMA(グリーン カジマ)の取り組みを見てみましょう!

高速道路は命の道になっていた

※中央の緑のマークは、鹿島グループの緑に関する活動「GREEN KAJIMAの知る・活かす・造る・育む」を表しています。

知る

デジタルで、森の健康診断!

森林内を飛ぶドローンに特殊なセンサーを搭載し、広い森を解析・測定してデータ化します。デジタルの森林で、木の1本1本がどこにあり、木の種類や高さ、太さなどの詳しい情報を正確なデータでわかるようにします。未来の森を守るための最新技術です。

ドローンで森林を解析・測定

活かす

自然を活かした公園づくり!

海が見える「ソレイユの丘」では、季節ごとにたくさんの花が咲くように公園をプロデュースしています。富士山や江の島が見える展望台を設置し、元からある美しい景色を活かしながら、公園に訪れた人が楽しめるように工夫しています。

ソレイユの丘

▲︎神奈川県三浦半島にある長井海の手公園ソレイユの丘

育む

どんぐりから、森づくり!

会社が福島県に所有する山林で集めたどんぐりを、東京の会社のビルで発芽させて育てました。生長した苗木をまた山に戻す「どんぐりプロジェクト」に取り組み、豊かな森づくりを目指しています。

社員が育てたどんぐりの苗木を山に返す

▲︎社員が育てたどんぐりの苗木を山に返す

造る

大屋根リングから「KAJIMA TREE(カジマ ツリー)」へ!

2027年に横浜で開催されるGREEN×EXPO(エクスポ) 2027に木造タワー「KAJIMA TREE」を出展します。大阪・関西万博の大屋根リングで使用された木材を使い、鹿島建設の先端技術が新たな命を吹き込みます。

KAJIMA TREE

©Expo 2027

緑を活かした建物や、緑を守る仕事の例を見てみよう

アイコン木 高性能ドローンが、森の未来を守る!

高性能ドローン

AI(エーアイ)を搭載し、森の中の木を避けながら飛ぶドローンに特殊なセンサーを搭載して、木の種類や本数、場所、高さなどを調べる技術を使っています。集めたデータに、森に設置したセンサーなどさまざまなデータを組み合わせ、解析することで、水をたくわえる森の働きを守る計画や、たくさんの生き物が暮らせる森をつくる計画を立てることができます。このようなデジタル技術を使って日本の森林の約4割を占める人工林を管理することは、森の価値を高め、森の未来を守ることにつながります。

自律飛行するドローンがデータを集める

自律飛行するドローンがデータを集める

ドローンが作った樹木データ

ドローンが作った樹木データ

▲︎幹が茶色、葉や枝が紫、草が緑に分類されています

森林が健康であれば、水がたくさん山に蓄えられるのじゃ!

ドングリーン

アイコン木 伝統と最新技術を合体! 森を守る「木のビル」

火に強くつくられた特別な木材「純木質耐火集成材」を使い、宮城県仙台市に地上9階建ての本格的な木造ビルを建てます。また日本の伝統建築「欄間」からヒントを得た新しい技術で、地震にも強い安全なビルに。使う木材の一部は、鹿島グループが持つ広い山林で育てた木を使います。森林を管理し、木の活用を促すことで、脱炭素社会に貢献することができます。

木造の家80軒分の木を使用!

木造の家80軒分の木を使用!
木造ビルの完成予想図

▲︎2028年完成予定の鹿島建設
新東北支店ビル(外観)

1

木に囲まれた仕事スペース

木に囲まれた仕事スペース

ビルの内部は、柱や梁もすべて木に包まれた、快適なオフィスになる予定です。

2

日本の伝統建築の技術を活かした地震対策!

日本の家のふすまや障子の上にある風や光を通すためのすき間「欄間(らんま)」の構造を活かして、地震のエネルギーを吸収する新技術を開発しました。

日本の伝統建築の技術を活かした地震対策!

欄間制震システム

先端技術で、木材利用の新たな道を拓きます

答えてくれた人

鹿島建設株式会社 建築設計本部の皆さん

みどりの街づくりには、木材の「再利用」を考えることも大切です。GREEN×EXPO 2027に建てる約60mの木造タワー「KAJIMA TREE」は、大阪・関西万博の大屋根リングの木材を使用します。
万博でたくさんの人の思い出となった木材は、雨・風・太陽に当たっていたため特に外周側がグレーに変色しています。性能が落ちているように見えますが、実はそうではなく、表面を少し削るだけで鮮やかな木肌が現れ、その生命力の強さに驚かされます。
自然の恵みと人の想いを受け継ぎながら、培ってきた技術で未来を切り拓く。自然と人が共に生きる未来の街づくりをこれからも考えていきます。

「KAJIMA TREE」を見に来てくださいね!

答えてくれた人