
「歯のエンジニア」と呼ばれる歯科技工士は、歯科医師たちと一緒にみんなの歯の健康を守っています。どんな人たちが、どんなことをしているのか、日本歯科技工士会に聞いてみました。
- 歯科技工士の仕事
- 歯と口の健康を守る仕事
- 医療に関する仕事
人びとの歯と笑顔を守るために、歯のかぶせ物やマウスピースをつくっています。
〝歯〞を守るために、選手は何をつけているの? それは誰が作っているの?

かっこいい!
高校野球、やりたいな~


ピッチャーが歯を食いしばって投げる時やランナーがスライディングする時、歯は大丈夫なの?
アメリカンフットボールなどのスポーツでは、激しい接触で歯やあごの骨を折ったり、唇や舌を傷つけたり、脳しんとうなどを起こしたりしないよう、マウスピースの着用が義務付けられています。また、現在では、高校野球でもけがを防ぐだけでなく、パフォーマンスを向上させるために、白または透明のマウスピースの着用が認められています。
〝歯〞は、人間にとって、どのくらい大切なものなの?
口の中の歯はとても小さいけれど、「食べる」「寝る」「動く」といった基本的な生活を支える、とても大切なパーツです。
例えば、虫歯だらけだとおいしく食べられないし、食べたものがからだに吸収されず、からだが大きくなりません。かみ合わせが悪くて歯ぎしりをすれば、夜はぐっすり眠ることができません。歯をぐっと食いしばって力を入れることができなければ、スポーツで想像以上のパワーを発揮することができません。歯は、人生の質を高めてくれる大事なパーツです!!

歯科技工士が作るものは、こんな風に役立っています!

マウスピース
スポーツで、他人とぶつかったり、無意識のうちに歯を食いしばったりして歯が折れるのを防ぎます。

審美歯科(歯列矯正器具)
短期間で歯をきれいにしたり、時間をかけてかみ合わせや歯並びを良くしたりして人生を明るくします。

かぶせもの
銀やセラミックスのかぶせもので、虫歯治療であいた穴を埋めて、再びきちんとかめるようにします。

入れ歯
歯を失っても、入れ歯で食べたり明確に話したりできるようにします。
一人ひとり、口の形や歯の性質が違う。AI(エーアイ)も使うけれど、仕上げは人にしかできない仕事じゃよ。


歯科技工士の仕事場をのぞいてみよう!!

1
パソコンで歯型をデザイン
3D(スリーディー)スキャナーで模型を読み取り、患者さんのお口の中の状態を確認しながら、パソコンで歯やアゴの形にぴったり合う型をデザインしていきます。

2
咬合器を使いかみ合わせを確認
口元から健康を維持するために、歯のかみ合わせはとても重要。咬合器という専用の器具を使って、個々の患者さんのお口の状態に合った、正しいかみ合わせになるよう調整します。

3
患者さんの歯の色に合わせて着色
人によって少しずつ違う歯の色に合わせて、部品を着色します。患者さんのお口の写真を確認しながら、他の歯と馴染むように、筆と専用の着色剤を使用して色を塗っていきます。

4
歯科医師と相談しながら仕上げる
実際に患者さんの治療にあたっている歯科医師と、部品や器具が安全に違和感なく使用できるかを確認したうえで、仕上げ作業に入ります。細かい修正を行い、患者さんのお口に合うものができたら、完成です!

世界の人の笑顔を守る! ドイツで働く歯科技工士!!
Ihre Zahnärzte Landhausstrasse MVZ(イーレ ツァーンエルツテ ラントハウスシュトラーセ エムファオツェット)
大久保敦子さん
女性がずっと働ける職業は何かな、手に職をつけるのがいいのかなと高校生の時に考えて、「歯科技工士」という職業を選びました。特に、日本の歯科技工技術は世界でも高い評価を得ているので、世界中で活躍できます。だから、ドイツ語は全くできなかったけれどドイツで働くことができました。もう30年になります。ドイツではみんな歯を大事にしていて、とてもきれいな笑顔です。半年に一度はクリーニングと検診に行き、みんなピカピカの歯です。でも、歯がない、痛い、かめないという悩みを持った人たちは、もちろんいます。そんな人たちのために、かぶせものや入れ歯を作っています。いい物が作れるようにいつも勉強しています。困っている人のお手伝いができて、喜んでいる患者さんと話すたびに、この仕事にやりがいを感じています。
日本の歯科技工技術は世界で評価されています!
