
スーパーの買い物カゴがエコに役立っているのを知っていましたか? ペットボトルのキャップをリサイクルした買い物カゴ「ボトルキャップバスケット」を開発したスーパーメイトに教えてもらいました。
- スーパーに関わる仕事
- リサイクルの仕事
- 製品開発の仕事
材料の約30%にペットボトルキャップをリサイクルして作られている買い物カゴがあるよ。

これまでにリサイクルしたキャップ
約1億300万個
これまでにリサイクルで作られた買い物カゴ
約106万個
買い物カゴ1つに使われているキャップ
約82個
買い物カゴに含まれるリサイクル素材の割合
約30%
ボトルキャップのリサイクルで実現した二酸化炭素(CO2)の排出削減量
513トン

環境への負荷が少ない商品の目印「エコマーク認定」をもらっているよ!

同じ素材でリサイクルすると高品質の製品に!
ペットボトルキャップの素材はPP(読み方はピーピー=ポリプロピレン)製とPE(読み方はピーイー=ポリエチレン)製の2種類があります。
スーパーメイトではPPとPEの2つを選別する技術を持つリサイクル工場と協力して耐久性が高く、耐熱性にも優れたPPを素材として選別しています。

選別して再利用するメリット
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素材の特徴を生かした品質の高い製品が作れる
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役目を終えた買い物カゴは単一素材(PP)として持続的な資源循環が可能
みんなが集めたキャップが買い物カゴに!
〜リサイクルで広がる資源循環〜
みんなでキャップを回収

さまざまなプラスチック製品にリサイクルするため、ボトルキャップを集め、スーパーマーケットや学校、自治体などにある回収所へもって行こう!
キャップ回収
スーパーマーケット

ボトルキャップバスケットを導入して、スーパーのお客さんに使ってもらう。販売しているペットボトル製品の本体やキャップの回収も。
キャップ回収
リサイクル工場

回収したボトルキャップを特別な技術で種類ごとに分別。その後、細かく粉砕し、洗浄などの作業を経て、再生原料ペレットが完成。
ペレットの購入
スーパーメイト

スーパーにボトルキャップバスケットを販売
リサイクル工場から購入したペレットを加えた素材を高熱で溶かし、液状になったPPを買い物カゴの金型に流し込んで圧力をかけて固め、ボトルキャップバスケットが完成!
バスケットの販売
スーパーマーケット

楽しい回収器を開発

ペットボトル本体の回収率が90%に対し、キャップは約20%にとどまっています。このような課題を解決するため、7つの穴とすり鉢状の投入口により、多くのキャップを効率よく回収できる「SEVEN GOALS(セブンゴールズ)」を開発しました。
現在は、スーパーや学校、空港などで幅広く活用されています。
買い物カゴのほかにもキャップを再利用した製品が

ペットボトルキャップを100%再利用したカラフルなキャップボード(板)を製造。1つひとつ異なる柄が楽しめます。このボードを使ったテーブルや椅子はショッピングモールなどで利用されています。エコマーク認定も取得!
リサイクルを楽しく学ぶ「出前授業」も行っています
株式会社スーパーメイト
開発部 武藤叶也さん(右)、北関東支社(営業) 鈴木智史さん(左)
スーパーメイトでは、小中学校を対象に、ペットボトルキャップがリサイクルされて新しい製品に生まれ変わるしくみを学ぶ出前授業を行っています。キャップはゴミではなく、きちんと集めてリサイクルすることで「大切な資源」となり、買い物カゴや机の天板など、さまざまなものに生まれ変わります。
こうしたペットボトルキャップを回収する活動は、だれでも参加できる身近な取り組みで、地球を守る大切な一歩になります。みんなで協力して、資源循環の輪をもっと広げていきましょう!
リサイクルのことをもっと知りたくなるよ。
