
自動車の部品として欠かせない「セラミックス」という素材は、どんなところに使われ、どんな特徴があるのでしょうか。日本特殊陶業に教えてもらいました!
- 技術開発の仕事
- ものづくりの仕事
- 環境にやさしい仕事
高温、高圧、高電圧など、非常に過酷な条件で働く部品の素材には「セラミックス」が使われているよ。

自動車のエンジン点火に欠かせない「スパークプラグ」!

この先端のすき間でスパーク(放電で火花が散ること)を起こし、ガソリンが混ざった空気(混合気)に着火させ、その爆発で生まれるエネルギーで自動車が動きます。
エンジン中でこのサイクルがくり返されて自動車が走る

※速度によって1分間に600〜6000回転する
自動車の排ガスをモニターして、エンジンの燃焼状態をコントロールする「酸素センサ」!
排ガスに含まれる酸素の濃度を検知し、システムに知らせてエンジンの燃焼がよい状態になるように制御する重要な部品が「酸素センサ」です。酸素センサは600℃を超える排ガスに常にさらされ、燃焼生成物が付着する過酷な環境で働いています。そこで、その環境に耐えられる「セラミックス」が素材に使われます。

身の回りの生活や産業に欠かせない
「セラミックス」
セラミックスは、金属、木材、プラスチックなどと並び、もの作りの代表的な材料です。高温で生成されるため、加熱や冷却に強い特徴があります。セラミックスと聞くと、陶磁器やガラスを思い浮かべる人も多いでしょうが、機械部品などの産業で用いられるものは、それらとは異なる、高い性能を持つ「特別なセラミックス」です。
特別なセラミックスの主な性質は?

超高温に耐える

電気を通さない/発電する

薬品に溶けにくい/さびにくい
特別なセラミックスは、アルミナやジルコニアなどの粉末から作られます。原料やその配分を変えて調合することで、強度を高めたり、電気を通しにくくしたりするなど、さまざまな性質を持つ高機能のセラミックスを作ることができます。
一般的には、最先端の分野で幅広く使われています!
充電池

人工
ダイヤモンド

スマートフォンなどの
電子基板

スパークプラグも酸素センサもセラミックス製の部品なんじゃ!

自動車部品として欠かせないセラミックス製品
日本特殊陶業株式会社 グローバル戦略本部
ウェルビーイング戦略グループ サステナビリティ戦略室
中川崇代さん(左)、大迫佑介さん(右)
日本特殊陶業は2023年4月1日に、英文社名を「NGK SPARK PLUG」から、「Niterra(ニテラ)」に変更しました。「Niterra」には、「地球を輝かせる企業となる」という私たちの願いが込められています。セラミックス技術を生かした世界シェアNo.1(※)のスパークプラグや酸素センサをはじめ、半導体パッケージ、静電チャック、ベアリング用ボールなど、幅広い製品を開発。これらの技術や製品・サービスの提供を通じて、社会課題の解決を目指しています。
※2023年3月末時点の日本特殊陶業推計
セラミックスは生活を支える大事な素材です!
