おしごとはくぶつかん

現在しごと中 あの人は何をしているの?«第12回»

あの人は何をしているの?

(第12回)

交通量こうつうりょう調査員ちょうさいん

写真に写っている人は、交通量を調査中。カウンターという器具を使って、人や車の数を数えています。車の車種、進む方向で区分したり、人を男女、年齢別に分けてカウントすることもあります。調査は長時間に及ぶことが多く、集中力が必要なため、2時間作業をしたら1時間休むなどの配慮もされているんだ。

(写真提供/株式会社サーベイリサーチセンター)

渋滞状況や人の流れをリサーチして、道路づくりや街づくり、イベントの輸送計画に活用

交通量調査は何のために行われるのでしょうか?

まずは、官公庁などの依頼により、定期的に行うことで地域の交通量に変化がないかを調べています。

それらに加え、渋滞や事故多発など問題の多い場所や、道路建設予定地について調査を行うこともあります。

高速道路が開通した際には、開通前はもちろん、道路が開通した直後・数カ月後・1年後に、実際に渋滞が緩和されたのか、利用エリアが変化したのかという効果の測定をしています。

コンビニエンスストアなど、商業施設の出店前に、交通量調査が行われることもあります。出店予定地付近に、どのくらいの数の人や車が通るかを調べ、実際にお客さんが来るのかどうかの判断材料とするのです。

また、2020年に向けて、東京オリンピック・パラリンピックのための交通量調査も行っています。大規模なイベントでは、最寄り駅からイベント会場まで、車両の渋滞はもちろん、どのくらいの数の人が、どんな時間帯に会場に行き、帰って来るのかといった混雑状況を予測し、実際に調べます。そうしたデータを積み重ねることで、観客の皆さんが会場に入る時間、駅から会場までのバスの運行本数を決めるといった、輸送計画も立てることができるのです。

道があるところ、問題が発生しそうなところに「交通量調査アリ」といっても過言ではありません。

交通量調査員になるにはどうしたらいいの?

交通量調査は主にアルバイトの人が行っています。調査員は、プロジェクトごとに研修を受け、目的に応じた調査の方法を習得してから現場に向かいます。

最近では、スマホのGPSを使った調査、動画を撮影して画像解析による調査を行うことも増えてきましたが、人の目による調査もまだまだ続けられる予定です。

協力/株式会社サーベイリサーチセンター
取材・文/阿部桃子
一覧へ戻る