おしごとはくぶつかん

現在しごと中 あの人は何をしているの?«第4回»

あの人は何をしているの?

(第4回)

麻薬探知犬まやくたんちけんのハンドラー

写真は成田国際空港。ハンドラーとは、犬の調教師のこと。麻薬探知犬のハンドラーは、空港や港の倉庫、国際郵便局などの現場で、海外から送られた貨物や郵便、人が持ち込んだ荷物や携帯品などに、麻薬が隠されていないかチェックしているよ。

( 写真提供/東京税関 )

麻薬探知犬のワクワク感を盛り上げ、愛情を注ぐ

人間では限界のある麻薬探知の検査を、人間の1000~1億倍という嗅覚でサポートする麻薬探知犬。ハンドラーは、麻薬探知犬と必ずペアを組んで活動します。

ハンドラーと麻薬探知犬は、交代勤務で365日欠かさずどこかの現場に出動。一見して普通のスーツケースのように見せかけた二重工作スーツケースから大麻を発見したり、人間が袋ごと薬物を飲み込んで密輸しようとした事例も見逃しません。

重要な仕事を任されていますが、実は麻薬探知犬にとっては「遊び」なのだとか。 麻薬探知犬は、訓練で「麻薬のにおい」と「棒状に巻いたタオルの遊び道具」を関連づけて覚えており、「麻薬のにおいのある所には、大好きなタオルがある」と思っています。

仕事をしているときも、遊び道具(麻薬のにおい)を探しているのです。ハンドラーは、麻薬探知犬をワクワクさせて楽しませること、「麻薬のにおいを見つけると楽しく遊んでもらえる」と思わせることを心がけています。

訓練ではクタクタになるまで麻薬探知犬と遊び、排便処理や散歩、グルーミング、犬舎清掃などの世話も担当。愛情をたっぷりと注ぎ込んで絆を深め、信頼関係を築きます。

そのほか、日誌や報告書を作成し、担当犬の訓練計画を考えるなどデスクワークもあります。

ハンドラーは、どんな人がやっているのかな?

国家公務員試験に合格し、税関職員として採用され、さらに税関内部の人事異動でハンドラーとして配属される必要があります。特別な資格はいりません。

また、専門職ではないので、約2~3年ごとに人事異動などで他の税関業務に配置換えされる場合があります。

協力/東京税関
取材・文/内藤綾子

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