高さ10メートル以上もの焼き物があるってホント?

おしごと年鑑 社会の土台を支えるお仕事 2019年度
株式会社ミキモト

お茶わんやお皿でおなじみの焼き物。そんな焼き物に、高さ10メートル以上にもなる大きなものがあるんだって! いったい何に使うのでしょう? 日本ガイシに聞いてみました。

ホント。3階建ての住宅より大きな磁器製品なんて、びっくりだね。

大きな大きな、まるで煙突みたいな形のこれは、いったい何でしょう? これは「がいし(がい管)」というもの。電線と、機器や建物の間を遮って、電気がもれないようにするものです。電気を安全に、確実に送るために欠かせないのが、がいしです。

がいしはひだが重なったような形をしているよ。これは、電気をより遮りやすくするための工夫。ほこりや塩などの汚れがつくと、がいし表面に電気が通りやすくなってしまうんだ。だから、ひだをつくることで電気の通り道をわざと長くして、電気がもれないようにしているよ。
ギネス世界記録

認定日:2018年9月25日
記録数値:11.28メートル

世界最大のセラミック構造体として、ギネス世界記録®に認定されたこの「12メートルがい管」は、日本ガイシ知多事業所(愛知県)に展示されているよ。

日本ガイシ

変電所に立つ、大きながいし(がい管)

高圧の電気が外にもれないよう、電線を覆っているんだね。

日本ガイシ

日本のがいしは磁器でできている

日本のがいしの多くは「磁器」でできています。磁器は高温で焼く丈夫な焼き物で、お茶わんやお皿にも使われます。世界にはプラスチックやガラスでできたがいしもありますが、丈夫で電気を通さず、さびたり腐ったりしにくい磁器は、何十年も使い続けることができて、がいしに最適なんですよ

日本ガイシ

新幹線にもがいしは使われているよ

お茶わんづくりと似ているがいしのつくり方

がいしはどんなふうにつくられているのでしょうか? そのつくり方は、お茶わんなどをつくる過程と似ています。

1

原料は、長石、粘土、アルミナなど

日本ガイシ
日本ガイシ
2

原料を細かく砕きながら混ぜ合わせ、粘土状の土にするよ

日本ガイシ
日本ガイシ
3

水分を絞って円柱状にし、がいしの形をつくるよ

日本ガイシ
日本ガイシ
4

うわぐすりをかけて、窯で焼く

日本ガイシ
日本ガイシ
5

水圧や電圧をかけるなど、さまざまな検査に合格したら、金具などを取り付けて、出来上がり!

日本ガイシ

がいしにもいろんな形がある

発電所でつくられた電気が家に届くまで、がいしはさまざまな場所で活躍しています。使われ方によって、大きさも形も違います。

日本ガイシ
日本ガイシ

送電線を支える懸垂がいしは、大きいものでは84トンもの重さに耐えることができるよ

見えないけれど身近で大事な「クロコくん」のおしごと

答えてくれた人

 日本ガイシ株式会社 山本直子さん

日本ガイシは100年にわたり、暮らしを支えるさまざまなセラミックスを世に送り出してきました。ここで紹介した「がいし」にはじまり、車の排ガスをきれいにするセラミックス、風や太陽による気まぐれなエネルギーの安定に役立つ蓄電池、携帯電話の鮮明な通話やインターネットのスムーズな動画視聴に欠かせない部品など、見えないけれど意外に身近なところで大事なおしごとをしている製品ばかりです。そして地球環境とわたしたちの暮らしをより良くしていくものが作れないか、いつも考えています。
日本ガイシのおしごとはまるで黒衣(裏方として見えないという約束で舞台の役者を支える役割)のようなため、「クロコくん」を企業キャラクターにしています。大きなひとみで未来を見つめ、社員とともに大事なおしごとに、はげんでいきます。

答えてくれた人

これがクロコくんです。よろしくね!